腰や腕、歩行を助けるパワードウェア
パワードウェアとは、センサー・制御・情報・インテグレーション・モバイルコンピューティングといった技術を統合し、人の力をアシストする「着るロボット」です。同社が提供しているのは、装着することで腰をアシストする「ATOUN MODEL Y」。荷物の上げ下げ、持ち歩きなどの作業時に、もっとも負担がかかりやすい腰を重点的にサポートします。
また、「ATOUN MODEL Y」に腕アシストユニット「+ kote」を搭載した「ATOUN MODEL Y + kote」も2021年1月より提供開始。「ATOUN MODEL Y」ユーザーは「+ kote」を追加するだけで「ATOUN MODEL Y + kote」へとアップデートすることができるといいます。
「ATOUN MODEL Y + kote」については、2021年2月に物流現場での実証実験を終え、その結果を公表。荷物運搬を伴う作業時の腕の筋肉の負担が最大で65%軽減され、作業者の疲労度が約6割減少することが確認されたとしています。
さらに現在、日々の歩行をサポートする「HIMICO」や大型パワードスーツ「NIO」も開発中です。
同社の最近の動向は?
同社は、2021年1月~3月に、グランフロント大阪南館のパナソニックセンター大阪1階にて、開発中の「HIMICO」も含めた3種類のパワードウェアを体験できるコーナーを設置しました。2021年2月には、らくじ会グループが運営する16の介護施設に「ATOUN MODEL Y」31台を導入。これとほぼ同時期に、韓国を代表する大手自動車メーカーの工場や物流企業、東洋最大の椿園「Camellia Hill」などに向け、「ATOUN MODEL Y」30台を出荷し、韓国での本格展開に踏み切っています。
6月に入り、株式会社八幡ねじの物流センター・各務原DCに「ATOUN MODEL Y + kote」を3台提供。また、企業オフィスや百貨店、ホテルが入居する「あべのハルカス」に「ATOUN MODEL Y」と「ATOUN MODEL Y + kote」の両方を導入し、館内物流において運用すると発表しています。
同社が開発・提供するさまざまなタイプのパワードウェアは、幅広いシーンでのニーズが見込まれ、昨今の労働力不足解消や高齢化に伴う課題の解決に一役買ってくれそうです。
PR TIMES
(文・Higuchi)