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保育・育児関連の社会課題解決に挑むユニファ株式会社が新体制へ

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ユニファ株式会社は、IoTやAIを活用した保育支援デバイスの開発・提供により、保育・育児関連の社会課題を解決することを目指すスタートアップ企業。過去にはTechable(テッカブル)でも取り上げていますが、ここのところの動向も含め、改めてその成長を追ってみたいと思います。

保育施設のサポートで、労働人口増加を目指す

同社は、幼稚園・保育園などに向けて、業務効率化などを推進するさまざまなサービスを提供中。例えば、乳幼児の昼寝中の体動や体の向きを記録する「ルクミー午睡チェック」や、検温・記録が数秒でできるスマート体温計「ルクミー体温計」、園内の子どもの写真や動画をオンライン上で購入できる「ルクミーフォト」などの「ルクミー」シリーズが挙げられます。また、保育者のモチベーションやコンディションを可視化し、離職防止に貢献する「キッズリー保育者ケア」なども提供中です。

こうしたサービスを通じ、子どもの安全や保護者の安心、保育業務の負担軽減を実現するスマート保育園・スマート幼稚園・スマートこども園を展開することで、保育施設の社会インフラ化を進め、女性活躍の推進や労働人口の増加につなげていこうとしています。

受賞歴

こういった取り組みが評価され、2017年の「スタートアップワールドカップ」では初代チャンピオンとなり、2019年には世界最大の起業家支援コミュニティであるエンデバーによってエンデバー・アントレプレナーとして選出、2020年の「AWS Startup Architecture of the Year 2020」の日本代表にも選ばれました。

そして2021年も、世界最大スタートアップコンテスト「Extreme Tech Challenge Japan 2021」の日本代表に選出されています。「SDGs×テクノロジー」をテーマとした今大会の目的は、地球規模の課題をテクノロジー用いて解決するイノベーターの発掘・支援。同社は6月23日にオンラインで開催されるカテゴリ決勝に登壇予定です。

新オフィス・新体制へ

順調な成長・拡大をみせる同社は、2013年の設立から約8年となる2021年5月31日に本社を千代田区富士見(飯田橋)に移転しました。リモートワークを活用しつつ、出社した社員が偶発的なコミュニケーションを創発しやすいオープンなレイアウトが特徴です。また、会議室の名を、文部科学省が定めた幼児期に育んでほしい姿を示した「保育の10の姿」より着想を得て付けているなど同社らしさも伺えます。

そしてさらに、大型の資金調達も実施。シリーズDラウンドとして、Minerva Growth Partners、MPower Partners、第一生命保険株式会社、Salesforce Ventures、DIMENSION株式会社、創発の莟ファンド、GLIN Impact Capital、株式会社博報堂DYベンチャーズ、海外資産運用会社(非公開)を引受先とした総額40億円の第三者割当増資を行いました。

同時に、ESGをより重視した経営体制の構築・ガバナンス体制強化を目的に、新社外取締役として、株式会社ユーザベースの取締役の松井しのぶ氏、西村あさひ法律事務所のパートナー 岩瀬ひとみ氏、株式会社メルカリ元CFO・Minerva Growth Partners の創業パートナーである長澤啓氏が就任するとともに、監査等委員会設置会社へ移行したことを発表。

新オフィス・新体制のもと、プロダクト開発や顧客施設拡大に向けた営業・マーケティング、優秀な人材の獲得、M&Aなどに注力していくとのことです。

PR TIMES(ユニファ株式会社)
PR TIMES(Minerva Growth Partners LLP)

(文・Higuchi)

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