ドライバーレスの電動自動運転シャトルバスです。決められた区間を走る試験走行がこのほど始まりました。英国で主要な道路で客を乗せて自動走行するシャトルバスは初とのことです。
3.2キロを約20分で走行
自動運転のシャトルバスは英国コヴェントリー拠点のエンジニアリング会社Aurrigo社が手がけたものです。自社開発したソフトウェアや、LiDAR、カメラなど最新テクノロジーを活用しています。セーフティドライバーが乗り込みますが、バスは障害物の存在など周囲を「認識」しながら自動で走行します。試験ルートはマディングリー公園、ケンブリッジ大学ウェストキャンパス、天文学研究所を結ぶ約3.2キロで、約20分かけて走行します。最高速度は時速32キロです。
この試験プロジェクト用にリクルートされた乗客のみがAurrigoのアプリを使ってピックアップをリクエストできるとのことです。
10座席を配置
バスのスペックはというと全長5.8メートル、幅2.28メートル、高さ2.54メートル。メートルです。10座席が配置され、車椅子でも乗れるようランプも備わっています。そしてパワートレインは22kW電動モーターで、バッテリーは47kWh。航続距離は約200キロとなっています。一般的な電気自動車に比べるとやや短めですが、3台を使ったシャトル運行なのでまず問題はなさそうです。
このプロジェクトは英政府のイノベーションを加速させる産業助成機関Innovate UKの支援を受けています。英国のプライドがかかっているからか、バス車体にはユニオンジャックがあしらわれ、遠くからでも目をひくデザインとなっています。
差し当たっては試験走行ですが、正式にケンブリッジの「顔」になる日はそう遠くはないかもしれません。
Aurrigo
(文・Mizoguchi)