そして2021年4月下旬、都内300ポートのうち約200ポートで電動キックボードのシェアリングサービスを開始。続いてこのたび、大阪2エリアでも電動キックボードを導入したことがわかりました。
まずは、7ポート・10台から
同社は、2021年4月23日に「新事業特例制度」による特例措置を適用した実証実験として、都内での電動キックボード導入を開始。今回の大阪での導入も「新事業特例制度」の特例措置を適用した実証実験の一環です。大阪では、まず7ポート・10台からスタート。安全性の段階的な検証を経て順次拡大し、今夏には約100ポートでの提供を目指すといいます。なお、対象ポートは大阪駅中央北口、天王寺駅、森ノ宮駅北口・南口、大阪城公園駅、桜ノ宮駅、南海なんば西口です。
電動キックボードの利用条件は、アプリでの運転免許証登録と走行ルールの確認テストの満点合格、走行時の免許の帯同や自賠責保険の加入など。
「新事業特例制度」の特例措置としてヘルメットの着用が任意となる他、「普通自転車専用通行帯」および「自転車道」「一方通行だが自転車が双方向通行可とされている車道」の走行(最高15km/h)が可能となります。ただし、道路状況により自主的に走行を禁止している道路もあるようなので、アプリ上のマップを確認するといいでしょう。
今後の展望
同社は将来的に、同じポートで電動アシスト自転車や電動キックボード、高齢者でも乗りやすい3~4輪の新しいモビリティなどを提供し、街の新しい短距離移動インフラを創ることを目指しています。しかし、電動キックボードは日本の現行法上「原動機付自転車」に位置付けられるため、ヘルメットの着用、ナンバープレート・ミラーの装着、車道のみの走行などの走行条件により普及しづらいという課題がありました。
そこで同社は、電動キックボードの規制適正化とルールづくりに向けて業界団体「マイクロモビリティ推進協議会」を設立し、関係省庁との議論や複数の実証実験を実施。近畿大学と連携した有償サービスの検証や「新事業特例制度」を適用した「自転車専用通行帯走行」「ヘルメット着用任意」などさまざまな条件での実証実験に臨んできました。
そして東京・大阪での電動キックボード導入を実現。今後は、エリア拡大と機能拡充、安心・安全なプロダクト開発に注力していくとのことです。なお、そのための資金確保と将来的な他社との連携を見据え、4月に資金調達を実施しています。
Techable(テッカブル)では、代表の岡井大輝氏へのインタビューも含め、同社の取り組みを多数取り上げているので、興味のある方はぜひこちらから。
PR TIMES
(文・Higuchi)