ちなみに、同製品は、スマートフォンやドアロックの認証リング「NFC Ring」としてKickstarterで資金を集め、2012年英国にて開発スタート。2017年には、オーストラリアの4大銀行の1つであるBank Westにリング型決済デバイスとして提供を開始し、翌年イギリスにて一般向けに販売を開始しました。そして2020年に「EVERING」として、日本での事業をスタートさせています。
決済を、指先ひとつで
「EVERING」は、Visaのタッチ決済を搭載した指輪型のデバイス。Visaのタッチ決済対応店舗であれば、財布・クレジットカード・スマートフォンを取り出すことなくスマートかつ非接触で決済することができます。また、リングがNFCでリーダーからの電波に反応する仕組みのため、充電が不要というものうれしいポイントでしょう。
デバイスの管理はアプリで簡単にできるようです。事前に登録したクレジットカードからのワンタップチャージや盗難・紛失時などの機能停止、手元に戻ったときの再開などに対応しています。
サイズは17種類、カラーはブラックとなっており、多くの人が装着しやすい製品と言えるでしょう。指につけるデバイスということで、低刺激・高耐久・防水機能(5気圧)を実現すべく義歯にも使用されるジルコニアセラミックを採用しています。5月17日より公式HPにて価格19,800円(税込)で予約販売が開始され、購入者には一般販売の前となる2021年夏ごろに発送される見込みです。
拡がる「Visaのタッチ決済」
同製品に搭載されている「Visaのタッチ決済」は、世界約200の国と地域で展開されている国際標準のセキュリティ認証技術を活用した決済方法。対応のリーダーにカードやスマートフォン、今回であればリングをかざすことでサインも暗証番号の入力も不要で決済が完了するのが特徴です。世界的には、すでにロンドンやシンガポール、ニューヨークの公共交通機関で利用可能。加えて世界約500の公共交通機関で導入プロジェクトが進んでいるようです。国内でも、2020年に茨城交通株式会社の高速バスやWILLER TRAINS株式会社の京都丹後鉄道に導入されている他、福岡市地下鉄などでの導入検証が進んでいます。
「EVERING」は今後、公共交通・シェアリングエコノミー・鍵・チケットなどの機能追加を予定しているらしく、そうなれば、ユーザーの決済体験は圧倒的にスマートになることでしょう。
PR TIMES
(文・Higuchi)