第1回は「XRクロニクル」
「NEWVIEW DOMMUNE」のコンセプトは「新しい現実と普通のない世界」を意味する「ポストリアリティとノーノーマル」。XRについてテクノロジー・思想哲学・アート・カルチャーなど多層的に考察したり、実験的なXRライブを開催したりすることで思考と表現の実験を繰り返し、XR表現の新たな可能性を共有することを目指すようです。
第1回は、2021年5月15日に配信される「XR chronicle(XRクロニクル)」。クロニクル(編年史)と題されている通り、XRの技術・思想・表現の歴史をたどります。ゲストには、VR研究の第一人者であり東京大学名誉教授である廣瀬通孝氏と、メディアアーティスト谷口暁彦氏を迎え、DOMMUNE主宰の宇川直宏氏と共にXRについて掘り下げていくようです。
また、グラフィックデザイナーの半澤智朗氏をフィーチャー。半澤氏がメンバーであるエクストリーム・インプロヴィゼーションバンド「跡地」と、その盟友「PICNIC YOU」「CHIBASTATION」による実験的なXRライブを展開予定です。
加速する「NEWVIEW」
「NEWVIEW」については、過去にTechable(テッカブル)でも取り上げてきましたが、もう一度簡単に紹介しておきましょう。2018年1月に始動した「NEWVIEW」は、次世代クリエイターの発掘・育成・交流などを通じ、3次元空間での新たなクリエイティブ表現と体験のデザインを開拓する実験的プロジェクトです。
大きな取り組みのひとつがxRコンテンツアワード「NEWVEIW AWARDS」。世界中の新進気鋭のクリエイターたちによるAR・VR作品が集うアワードです。先述の半澤智朗氏は、「NEWVEIW AWARDS 2020」において「SUPER DOMMUNE Prize」を受賞した「Displays XR」の作家でもあります。
また、Psychic VR Lab主催の「NEWVIEW SCHOOL」も活動の柱といえるでしょう。xRを総合芸術として学ぶプログラムを展開し、次世代アーティスト・クリエイターの発掘・育成に注力しています。2021年4月に第3期を開講しましたが、今回は日本に先立ちロンドン校をオープン。同時に、元VR Focus CEO兼創刊編集長 Kevin Joyce氏をグローバルパートナーとして招くなどグローバル展開を加速しています。
そして2020年8月に始動したジャンル特化のxR表現コミュニティ「NEWVIEW CYPHER」にも注目したいところ。「#Photogrammetry」「#Game」「#Illustration」「#Graphic」「#Music」「#Goods」という特定のジャンルにおいて、集まったアーティスト・クリエイターが作品制作やプレゼンテーションを通じてxR表現を開拓していくコミュニティです。
このように、XRに関連するさまざまな取り組みを推進してきた「NEWVIEW」。その成果が「NEWVIEW DOMMUNE」によって幅広く発信されることで、XRはさらに進化・普及していくかもしれません。
PR TIMES(株式会社Psychic VR Lab)
PR TIMES(株式会社パルコ)
(文・Higuchi)