そんなペットボトルに代わるツール開発に取り組んでいるのが、イギリスの学生Rodrigo Garcia Gonzalez氏、Guillaume Couche氏、Pierre Paslier氏からなるチーム。それは「Ooho!」という球体状の特殊な膜で、中に水を内包して持ち運びできる上、なんと容器自体が食べられるというものだ。
この特殊な膜は、褐藻類と塩化カルシウムを組み合わせて生成する。これらの成分を調合したら、凍らせた水の塊の上に広げる。氷が解けた後も、成分は球体の形状を留めるので、手のひらに乗せることも可能だ。
ユーザーが水を飲みたいと思ったら、シンプルにこの膜をかみ破り、そこから水を飲むだけ。容器になっていた膜は生体分解性をもっているので、そのまま食べてしまってもいいし、捨てるにしても環境に与える影響はほとんどない。作り方も決して難しくなく、家の台所で作成できる程度。作成コストはわずか0.02ドルというお安さも見逃せない。
「Ooho!」は液体用の食べられるパッケージであるが、同じように、アイスクリーム用の食べられる容器「WikiPearl」が他社ですでにローンチされていて、Parisのバーで提供されているほか、BostonなどいくつかのWhole Foodsスーパーマーケットで販売されているという。
ゴミを出さず、環境への影響を大幅に減少させる、この“新型容器”。日本でも普及して欲しいものだ。
Ooho!