全42件の応募の中から、パートナー企業の1社である株式会社楽天野球団が「楽天イーグルス賞」に選出したのが株式会社GATARI。これを受け、日本最大級のオープンイノベーションプラットフォーム「AUBA(アウバ)」を運営するeiicon companyがGATARIとの共創を開始すると発表しました。なお「AUBA」は、同プログラムにおいて企画・設計・運用からPR戦略・専用Webサイト設置などをサポートしています。
空間に「声」を散りばめる
GATARIは、空間にデジタル情報を配置・保存できるプラットフォーム「Auris(オーリス)」を展開するARスタートアップ。デジタルツインとARcloudを活用した「Auris」により、カメラでスキャンした空間に配置された音声などのデジタル情報を専用のアプリで体験できるといいます。今回は、「声で繋がる“がんばろう東北”の輪」と題し、2021年6月18日~20日のプロ野球 楽天イーグルス VS オリックス戦当日に、楽天生命パーク宮城の外周各所に「声スポット」を配置。専用の端末・アプリを使って画面に映った「声スポット」に進むと、さまざまな「声」が自動で聞こえてきます。
例えば、楽天イーグルス所属選手や著名人からの東北へのエールの「声」や、事前に募集したファンや地域住民からの楽天イーグルスへの「声」などが聞こえるようです。東日本大震災から10年が経過した東北への想いが集まる場となるでしょう。
ちなみに、「Auris」は2020年9月にプロトタイプを発表し、HANEDA INNOVATION CITY(HICity)にて体験会を実施。2021年1月には、鎌倉市の長谷寺でも体験プログラムを開催しています。
「SENDAI X-TECH BUSINESS BUILD」について
今回の「SENDAI X-TECH BUSINESS BUILD」では、ニューノーマル時代の「エンターテインメント」「スポーツ」「飲食店」という3つのテーマでアイデアが募集されました。各テーマに楽天野球団・株式会社ベガルタ仙台・株式会社ハミングバード・インターナショナルというパートナー企業がつき、ともに社会実装に向けたインキュベーションを進めるという流れになります。なお、パートナー企業の他、東日本電信電話株式会社(NTT東日本)や仙台うみの杜水族館など4社がサポーター企業として参加し、各方面から支援するようです。最終的に、GATARIを含め5社が採択され、インキュベーションへと進みました。テーマ「エンターテインメント」で採択されたのは、GATARIの他に株式会社toraruとD harbor株式会社。toraruは、行きたい先の住民に、有料で自分の分身のように動いてもらえるサービス「GENCHI(ゲンチ)」を、D harborは、スタジアムグルメのデリバリー企画を提案しています。
「スポーツ」では、選手やOBなどが実況者となり、リアルタイムで試合の実況を行い、ユーザーとのインタラクティブなやり取りができるアプリ「GayaR(ガヤール)」を活用したサービスを提案した株式会社スピードリンクジャパンが採択。「飲食店」では、店舗の来店率・客単価・回転率の向上や廃棄ロス・裏方業務に要する時間の削減などに貢献するサービスを提案した株式会社ミヤックスが採択されました。
PR TIMES
(文・Higuchi)