そこでサイトにまとめて送るだけで、買い手とのやり取りから発送まですべて代行してくれるサイト「CarryOn」が今ママたちから人気を集めているのをご存知だろうか?
株式会社キャリーオン、代表取締役、長森真希(ながもりまき)氏に話を聞いた。
■ニーズの高いブランド服売買 やり取りをすべて代行
Q、ブランド子供服に特化したWebフリマサイトのキャリーオンですが、このサービスを始めるに至ったきっかけを教えてください。
「私自身、小さい子供がいる母親ですが、どの服にも、それを選び着せてきたママと成長する子ども達のストーリーがあります。あっさり捨ててしまうことなどとてもできませんが、かといって現代社会では隣近所にタイミングよくあげられる子がいるとは限りません。その一方、Facebook等のSNS上で『使い終えたベビーカーやベビーベッドを譲りたい』といった投稿をよく見かけるようになり、これはニーズがあると思い、サービスの開発を始めました。」
Q、Yahooオークションなどのサイトで子供服を売買することは良くあると思いますが、
キャリーオンはそのような一般的なオークションサイトとシステムが違うようですね。他の会社とはここが違う、という特徴は?
「『CarryOn』の最大の特徴は、従来のCtoCのサービスと異なり、出品者が商品保管・梱包・発送作業を行わずにキャリーオンがすべて無料で代行するという点です。段ボールにまとめてキャリーオンに発送すれば、売れるまで倉庫で大切に保管し、売れたら、梱包・発送作業をすべて無料で代行し、購入希望者へ発送します。やり取りはすべてキャリーオンが行い、個人同士での連絡をすることは一切なく、支払いや配送に関するトラブルの心配は一切ありません。また、出品者の販売手数料は0%で、販売収益はすべてポイントとして還元され、新しい子供服の購入に使うことができます。」
■ネットオークション初体験ママに人気上々
Q、まとめて送ればいいとは、子育てに忙しいママにはぴったりのサービスですね。実際のユーザーさんからの反応は?
「小さい子のいるママは世間が思っているよりも忙しく、とてもネットに落ち着いて向かうことはできません。したがって、はじめに商品を送るだけでいいという当社のサービスは彼女たちの負担を大幅に軽減することができ、大変な好評をいただいています。また、そのためか、これまでにネットオークションなどを利用したことがないというママの利用がとても多いです。
Q、このサービスを開発するにあたって苦労した事を教えてください。
「そもそもまったく新しいサービス形態のため、他のオークションやフリマサイトと異なる仕組みが、最初はなかなか理解してもらえませんでした。そのためにサービス説明の動画を作成しました。また、不用品を売って小銭を得るという単純な売買目的のサイトでもないため、その『子供服の譲り合い』という世界観を表現するのが難しく、こちらもコンセプトムービーを作成しました。その結果、世界観やサービスの仕組みが良く理解してもらえました。」
■ブランド子供服フリマのネットワーク 世界へ
Q、今後、どのような新しい展開を予定されていますか?
「まずはネット上という利点を最大限に生かし、日本中のママがキャリーオン内で子ども服を譲り合うことが当たり前、子育て期間には必須のサービスとして、スタンダード化することを目指しています。また同様に、子供が成長して服がサイズアウトすることは万国共通ですので、今後は東南アジアをきっかけに、アメリカ・ヨーロッパへの展開も視野に入れています。愛するわが子への思いと、使えるものを使いたい人に使ってもらうという優しい気持ちは、母親に限らず皆同じはずですから。」
スタートアップのサービスだが、『送るだけ』の利用のしやすさに、今後の世界展開も大いに期待できる。子育てに忙しい人ほど、試してみてほしいサービスだ。
ブランド子供服フリマサイト CarryOn
(Writer: Saera Jin)