自宅から展覧会へ参加
同展覧会では、春画の世界的コレクターである浦上満氏と永青文庫副館長の橋本麻里氏の協力のもと、喜多川歌麿や葛飾北斎の名作を含むさまざまな作品を展示・生配信(一部、18歳以上のみ視聴可能)。その会場に「ROBOT VIEWING」の遠隔操作ロボットを配置し、ユーザーがロボットを介して作品を鑑賞する様子を配信するのが「遠隔操作ロボット鑑賞ツアー」です。
コミュニケーションも可能
今回導入された「ROBOT VIEWING」は、自宅からオンラインで現地のロボットを操作することでイベントなどにリモート参加できるシステム。ロボットにログインするには、オンラインでの事前予約後に発行される視聴URLからアクセスします。このURLを家族や友人に送ることで複数人でのビデオチャットへの同時ログインが可能となるのもポイントでしょう。また、ロボットのスピーカーを通じて現地の人とコミュニケーションを取ることもできるようです。そんな「ROBOT VIEWING」を提供するWhatever Inc.は、東京・ニューヨーク・台北・ベルリンを拠点に活動しているクリエイティブ・スタジオ。
2020年7月に東京藝術大学大学美術館で開催された特別展「あるがままのアート -人知れず表現し続ける者たち-」にて「ROBOT VIEWING」の運用を開始しました。同年8月には、自分が描いたらくがきに命を吹き込むことができるARアプリ「らくがきAR」のiOS版をリリースしています(Android版は11月)。
そして12月には、同社が企画・プロデュース・制作を手がけた企画展「コロナ禍のクリエーション」にて、これらのクリエーションを展示したようです。
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(文・Higuchi)