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4事業者がヘルメット着用が任意となる電動キックボードの公道走行実証へ

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先日、株式会社Luupが展開する電動マイクロモビリティシェアリング「LUUP」に電動キックボードが導入されました。これは、新事業の内容に応じて安全性を確保したうえで「企業単位」で規制を改革・適応する「新事業特例制度」に認定された実証実験でもあり、ヘルメット着用を任意とする特例措置が適用されています。

そしてこのたび、Luupが設立した事業者団体「マイクロモビリティ推進協議会」に参画する株式会社mobby ride、株式会社EXx、長谷川工業株式会社およびLuupの4社への「新事業特例制度」認定が決定。複数の特例措置のもと、各社それぞれ電動キックボードの公道走行実証に乗り出すようです。

複数の特例措置

今回の特例措置は、電動キックボードを本来の「原動機付自転車」扱いから「小型特殊自動車」扱いとすること、ヘルメット着用が任意となること、走行帯を車道・自転車専用レーン・自転車道・一方通行だが自転車が双方向通行可とされている車道とすることとなります。また、最高速度を15km/hに制限している点もこれまでにない措置のひとつでしょう。

その他の、免許帯同や自賠責保険の加入、ナンバープレートやミラーの装着といった原動機付自転車に求められる要件は引き続き義務となるようです。

同実験は、2021年4月23日~2021年10月(予定)の期間で各社がそれぞれ実施。対象エリアは、mobby rideが福岡県福岡市・兵庫県神戸市(予定)、EXxが渋谷区・世田谷区・千葉県柏市・神奈川県藤沢市・兵庫県豊岡市、Luupが渋谷区、新宿区・品川区・世田谷区・港区・目黒区・大阪市、長谷川工業が千葉県千葉市の一部・大阪市としています。

mobby rideの実証

現在、詳細が発表されているのはmobby rideの福岡市での実証。2021年4月27日~10月末日の期間、福岡市中央区全域と南区の一部をサービス対象エリアとし、指定の専用駐輪場間を自由に行き来できるシェアリングサービスを提供するとのことです(一般開放は5月10日からを予定)。

専用駐輪場は、Fukuoka Growth Next・天神ルーチェ・福岡市美術館などに設置。最大100台程度の電動キックボードを配備します。利用するには、LINEから「mobby」を友だち追加し、アカウント登録する際にルール確認および警察庁監修テストに合格することが必須です。なお、昭和通り・明治通りなど一部走行を禁止している道路もあるようなので、利用時には確認が必要でしょう。

今回実証を行う4社は2020年10月(長谷川工業は2021年1月)よりすでに「新事業特例制度」を適用した検証を行っています。それも踏まえ、2021年4月に「多様な交通主体の交通ルール等の在り方に関する有識者検討会」の中間報告書が発表されました。その中で、電動キックボードを含む小型電動モビリティの今後の法改正の方向性が示され、今回の実証が新たなルールづくりに向けて重要であると言及されています。

PR TIMES(株式会社mobby ride)
PR TIMES(株式会社EXx)
有識者検討会 中間報告書

(文・Higuchi)

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