日本触媒は、自社で開発中のiOLEDフィルム光源を、展示会に向けて提供。紐状のiOLEDフィルムを織り込んだ15cm×150cmの西陣織を実際に展示します。
有機ELの課題を克服
日本触媒は、1941年の創業以来、自社開発の触媒技術を核に事業を拡大。現在は酸化エチレンやアクリル酸、自動車用・工業用触媒、紙おむつに使われる高吸水性樹脂等を世に送り出しています。有機ELにおいては、待機中の酸素や水分による素子の劣化が長年の課題とされてきました。iOLEDフィルムは、日本触媒とNHKの共同開発による材料・素子技術を使用し、この課題を克服した新しい光源です。
薄さと柔軟性を活かした展示
厚さ0.1mm以下と紙より薄く、柔軟性に優れているのもiOLEDフィルムの特徴で、光源を組み込んだ西陣織はその長所を活かした展示と言えます。開発にあたっては、ZOZOテクノロジーズと織物に織り込める構造や形状を検討し、細い紐状のiOLEDフィルム光源を新たに開発したといいます。iOLED光源を織り込んだ西陣織は、7月18日まで開催中の展示会で実際に見ることができます。日本触媒は、今後も独創的で優れた技術を開発・企業化し、テクノロジーで人・社会に豊かさと快適さを提供する企業理念の実現に向けて取り組むとしています。
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(文・九条ハル)