同作品は、正式には『四季山水図』と言い、ゆるやかに移り変わる季節の風景や人々の生活の様子を描いた全長約16mの巻物。現在は、山口県防府市の毛利博物館で保管され、国宝に指定されています。
より深く水墨画の世界へ
「雪舟VR」は、「解説パート」と「体験パート」で構成されています。前半の「解説パート」では、来場者の目の前で画巻が流れ、雪舟の水墨画のルーツや同作品の特徴、どういう意図で描かれたかなどを解説してくれるようです。
後半の「体験パート」では、実際に作品のなかに入り込んだような体験ができるといいます。朝靄が開けた途端に目の前に広がるのはフルCGで再現された同作品の春の世界。前半の解説で得た知見を併せ、より深く水墨画の世界を楽しめそうですね。また、「体験パート」では、インタラクション要素も散りばめられているようで、VRなではの体験にも期待できるかもしれません。
「雪舟VR」は、山口県立美術館にて、VRデバイス「OculusQuest2」もしくはiPhoneで体験できるそうです。実際にVR空間に入り込み自分のコントローラーで体感したり、タッチパネル型としてディスプレイを通して楽しんだりと来場者のニーズに合わせた体験ができるようになっています。
360ChannelのVRコンテンツ
360Channelは、VR・360度映像配信事業や総合XRプロデュース事業を手がける企業です。これまで、練馬区の魅力をVR体験できる「ねり丸ランド」や、日本の伝統文化をVRで体験できるコンテンツの制作などを行い、Techable(テッカブル)でも紹介してきました。「ねり丸ランド」では、「エンタメゾーン」「映像・アニメゾーン」「農園ゾーン」「歴史・文化ゾーン(準備中)」を開設し、練馬区の魅力を発信しています。例えば、「エンタメゾーン」では、2020年に閉園した「としまえん」のアトラクションに乗ることができたり、「農園ゾーン」ではカルチャーセンター方式の農業体験農園「KATO農園」で収穫体験ができたりと見どころの多いコンテンツと言えるでしょう。
日本の伝統文化のVRコンテンツは「能・狂言VRチャンネル」と「刀剣VR」の2つです。伝統芸能である能と狂言を多角的に楽しめる映像や、リアルでは体験し難い刀剣作りを職人の視点で迫力のある音とともに見られる映像がどこからでも見られるのがポイントでしょう。
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(文・Higuchi)