同イベントにて展示されるARコンテンツの体験設計とアプリケーション開発に協力したのが株式会社MESON。2020年のAR・VRアワード「Auggie Award」をソフトウェア領域において日本で初めて受賞した同社の技術により、同展望台を「街の観光拠点」として再定義する。
目の前に街の観光スポットが出現
同コンテンツは、「Magic Leap 1」を装着した来場者が見る展望台からの風景に、横浜赤レンガ倉庫や横浜中華街などの観光スポットが3Dモデルとなって浮かびあがるというもの。来場者は、気になったスポットを目の前に引き寄せることができ、より詳細にその場の雰囲気や魅力を知ることができるという。なお、複数のスポットを目の前に表示させ、見比べることも可能だ。また、体験の最後には、来場者が選択した観光スポットが1本の観光ルートとして表示される。これが、実際に街を巡る際の「地図」になることで、展望台が「街の観光拠点」になり得るという。
同コンテンツは、当日に「スカイガーデン」内2階受付ブースまたは69階体験イベントブースにて受け付けをすれば無料で体験可能だ。ただし、「Magic Leap 1」を装着できるのは14歳以上。対象年齢に達していない人向けにタブレット端末にも対応しているとのこと。
MESONの取り組み
同コンテンツを手がけたMESONは、ARやVRを活用して人々の体験を拡張するクリエイティブスタジオ事業を展開している。同社は、2019年3月に株式会社博報堂DYホールディングスとARクラウドを軸とした共同研究契約を締結。その後両社は、神戸市でのARクラウドのデモコンテンツ展示を皮切りに、MRグラス「NrealLight」の開発者キットを活用したコミュニケーションサービスのプロトタイプ開発および実証実験、「NrealLight」と「Magic Leap 1」を用いたARクラウド技術の体験デモ、ARを活用した次世代の写真投稿・共有体験サービス「mirr」の提供などさまざまな取り組みを実施してきた。
また、2020年12月には、フィジカル空間とサイバー空間を融合させた新たなコミュニケーション体験構築プロジェクト「GIBSON(ギブソン)」を始動している。このプロジェクトにおいて、2021年3月8日~3月16日の期間、東京都渋谷区神南エリアを舞台としたAR・VR融合の周遊体験の実証実験を実施。バーチャル空間に構築された神南エリアにアクセスするVRユーザーと、リアルな渋谷神南エリアにいるARユーザー間のインタラクションの変化を検証した。なお両社は、同実験を国土交通省主導の「Project PLATEAU」の一環として実施している。
Techable(テッカブル)では、同社の博報堂DYホールディングスとの取り組み以外も複数紹介しているので、興味のある方はぜひこちらから。
PR TIMES
(文・Higuchi)