同ブースの企画制作を担当したのは、株式会社HIKKYおよびトヨタコネクティッド株式会社。HIKKYの有するVR制作ノウハウを活用し、レクサス艇やポーナム艇を1分の1スケールで忠実に再現している。
ユーザーファーストなコンテンツ
「TOYOTA Marine WORLD」を構成するのは「エントランスホール」「LEXUS Area」「Toyota Marine Area」の3つ。「エントランスホール」では、ワールドの楽しみ方などの案内を掲載している。各ブランドのブースでは、ボートの展示はもちろん、クルージングや釣り、動画の視聴などを体験可能だ。展示されているボートの3Dモデルは、トヨタマリンから提供された3DデータをもとにHIKKYがモデリングを行ったという。ポイントは、再現クオリティと描画負荷のバランスを考え、ユーザーの体験価値を最大化するようモデリングしたということ。
具体的には、船体の大胆なプロポーションやラグジュアリーな船内の質感をすべて高容量で再現するのではなく、クオリティを保ちつつポリゴン数(データ容量)をコントロールし、一般的なVRユーザーがスムーズに体験できるようにしたということだ。HIKKYの技術・ノウハウが光るユーザーファーストなコンテンツといえるだろう。
会場へ行ってみた。
「LEXUS Area」には、ラグジュアリーヨット「LY650」が展示されていた。背景には大画面のコンセプトムービーが流れ、天井を見ると「LY650」のスペックが表示されている。船内は、落ち着いた色合いの装飾とゆったりとしたソファが印象的。操縦席のリアリティや船首の甲板に設置されたソファやテーブル、スピーカーなどにより「LY650」でのクルージングをイメージしやすかった。イメージだけにとどまらず、上部フライングブリッジの操縦盤に触れると「TOYOTA Marine WORLD」内をクルージングすることもできる。
「Toyota Marine Area」では、プレミアムスポーツクルーザー「PONAM-28V」と「PONAM-31」を海中フロアにて展示中。ブース手前のコントロールパネルで選んだボートが海底からせり出すという演出もなかなかだ。これら2艇の甲板では、設置されている釣り竿を使った釣り体験が可能。運がよければ、クジラやイルカたちがブースを覗きに来るらしいが今回は会えなかった……。なお、このブースではポーナムシリーズ各艇や搭載エンジンのスペックなども紹介している。
リアルで開催しているボートショーはどこか敷居が高い感じがして行きづらい、時間や距離などの問題で行けないという人にはおすすめのバーチャルブースといえるだろう。
PR TIMES
(文・Higuchi)