同社は、株式会社Marine Xよりカーブアウトした自律航行技術の開発専門の企業。「水上モビリティのロボット化」をコンセプトに、ロボティクスやAIなどを活用した環境にやさしいEVロボティックボートによる水上オンデマンド交通の実現を目指す。
今秋にも実証実験へ
近年、自動運転車やドローンなど陸と空におけるモビリティの自律化・自動化技術の発展が目覚ましいが、水上モビリティにもその潮流はおよんでいるという。島国である日本における水上モビリティの自律化は物流・観光などでの業務効率化や新規産業の創出などさまざまな効果を生むと期待されているようだ。そんななか設立された同社が目指すのはEVロボティックボートによる水上オンデマンド交通の実現。それに向け、2021年秋には瀬戸内海の離島において自律航行EV船の実証実験し、島民のニーズの深堀りと社会実装に向けた環境調査を行うとのこと。そして2023年に離島地域で一部サービスを開始し、ゆくゆくは離島広域をカバーするサービスを展開していくようだ。
Marine Xとの協業
先述の通り、同社はラグジュアリーボートの開発を手がける株式会社Marine Xよりカーブアウトした企業。今後は、プレジャーボートの自律化に向けてMarine Xと協業していく構えだ。Marine Xといえば、進化するAIクルーザー「X40 Concept」を開発したことで以前Techable(テッカブル)でも取り上げている。
「X40 Concept」は、「都市部のクルーズにおける水上モビリティの進化」をテーマに開発されたスタイリッシュなクルーザーだ。独自開発の安全航行アシストシステム「ポラリス」を搭載し、画像認識AIカメラで360度の障害物を検知することが可能。また、「進化するAIクルーザー」というだけあって、段階的な機能拡充が見込まれており、2023年の自律航行実現を目標としているという。
エイトノットが離島での一部サービス開始を予定している2023年、都市部でも水上モビリティの自律航行が同時に実現するかもしれない。
PR TIMES
(文・Higuchi)