ブラジルのモバイル開発会社Beelieveでは、AppleのiBeacon機能を活用した学校向けアプリを開発した。「BeHere」というアプリで、先生は点呼をとることなく、生徒の出席を自動的に取ることができるという。
アプリはBluetooth LEを経由して、 iOS 7デバイスと接続して使う。まず、先生はアプリがインストールされているiPadなどを起動しておく。生徒たちの側もiPhoneやiPodなどでアプリを起動させておくと、その生徒が教室に入室したのを感知し、データが先生のデバイスへと送られ、自動的に出席として登録される。
また、生徒はアプリを通じて、授業の課題などについて、ボタンをクリックするだけで先生に直接質問を投げることができる。Facebookのプロフィールに連動させることも可能で、よりアクセスがスムーズになるという。おかげで、挙手して質問するのは気が引けていた生徒も、積極的に質問ができる環境が生まれるだろう。
先生側としてはアプリを通じて、個別に一人ひとりの生徒の質問に答えられ、目が行き届きやすくなる上、生徒が自身の出欠をごまかす代返行為を防止することにもつながりそうだ。
「BeHere」は初め17のユーザー数からスタートしたが、現在では400程度のユーザー数となり、いくつかの大学でテスト運用されている。さらに今後も拡大を続ける見込みだ。スムーズな出欠管理、生徒との個別のやり取りを充実させる「BeHere」のようなツールは、日本でも今後普及していくのかもしれない。
BeHere