これまで手作業だった駅の時刻表作り
数字がぎっしり詰まった時刻表データといえば、デジタル化によく馴染み、コンピュータによるシステム化が進んでいるのではないかというイメージがあるかもしれない。ところが、現実は違うようだ。経路検索やナビゲーションサービスでよく知られたナビタイムジャパンによれば、それぞれの駅に掲示する時刻表を作るとき、多くの場合、媒体担当駅員が「手作業で修正や確認を」行ってデータ出力しているという。
また、ダイヤ改正の際は構内のデジタルサイネージ(電子掲示板)や公式アプリに掲載する発着時刻も変えなければならないが、これも、それぞれの担当者が手作業でやっているそう。
こうした人手を省き、大本になる1つの時刻表データから、様々な媒体向けのデータをコンピュータに自動でアレンジさせよう、というのが同社の「時刻表生成システム」だ。
一元管理で各種の発着時刻表示を自動生成
このシステムを導入すると、ダイヤ改正時に発生する膨大な作業が自動化でき、担当職員の負担を大幅に減らすことができる。1つの鉄道会社の時刻表データーは1元管理され、それぞれの駅の時刻表は自動更新される。乗客に配る時刻表や、構内掲示板に張り出す印刷物用データ、デジタルサイネージや公式アプリ、ホームページ向けのデータなども、キー操作ひとつで正確なものを取得できるようになる。また、女性専用車や臨時列車、発着番線、当駅始発列車に印をつけたり、列車種別や行き先別に色分けできるなど、なかなか細かい芸も持ち合わせているので現場職員は助かるだろう。
IT化の最前線と実務現場ではまだまだギャップがある。「時刻表生成システム」は、それをきちんと埋めてくれた実例と言っていいだろう。
PR TIMES