ロボットチームは空気中や水中、地中のデータを自律的に収集。新たな環境にも適応できるので災害現場や湖底などの調査やデータの収集が任せられる。リアルタイムでのデータの分析にも役立ち、農業やインフラの検査などの分野では意思決定支援での活用も想定されるとのこと。
自律走行ボートや無人航空機で構成
ロボットチームには、自律走行ボートやソナー。無人航空機や自律走行車両など、さまざまなロボットが組み込まれている。自律走行ボートは水深だけでなく、水中の植物の高さなども測定も可能。プール、池、川の底を調査できる。またソナーを使用すると、魚の数やサイズなんかが取得できる。
無人航空機は分光画像を収集し、自律走行車両は土壌サンプルの収集や地中レーダーによる調査が可能だ。
オンボード機械学習で新しい環境を把握
わずか数分で大量のデータが収集できて、1カ月間複数の場所にロボットチームを展開すれば数百万に及ぶデータが収集できるという。また、ソフトウェアアップデートが容易なのもメリットで、無線を利用したアップデートを実施することで機能やセキュリティが迅速かつ確実に強化できる。
デモンストレーションではロボットチームが、オンボード機械学習を通じて新しい環境についての特性を迅速に把握できることが示された。また、ロボットチームのデータ収集能力についても実証済みだ。
研究チームは、ロボットチームが災害現場や極限環境を対象とした調査の改善に役立つことを望んでいる。
参照元:Researchers’ Robots Designed To Avoid Environmental Dangers, Deliver Data Quickly/ The University of Texas at Dallas
Autonomous Learning of New Environments With a Robotic Team Employing Hyper-Spectral Remote Sensing, Comprehensive In-Situ Sensing and Machine Learning/ Preprints.org