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ブラックホールを「持ち歩く」未来がくる? ブラックホール・レコーダーを一般向け展示

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思わずワクワクしてしまう製品が開発されたようだ。「Useless Prototyping Studio(ユースレス・プロトタイピング・スタジオ)」は、第一弾プロトタイプとして情報ストレージデバイス「Black Hole Recorder(ブラックホール・レコーダー)」を制作。現在、特設サイトにて概要や、背景情報などを公開している。

「役に立たない」を具現化する

Useless Prototyping Studioとは、「一見役に立たないけれど人の心をインスパイアする」プロトタイプ(模型)をつくるデザインスタジオだ。例えば、約100年前にアインシュタインが発表した相対性理論は発表当時、一体なんの役に立つのかがわからなかったという。

同スタジオは、そんな科学者の「未知への好奇心」から導き出された科学的理論や仮説をもとに、プロトタイプを具現化することで、科学が持つ未来へのポテンシャルの可視化を目指す。「理研iTHEMS」やクリエイティブ・ブティック「SCHEMA」および「addict」などが参画している。

ブラックホールに情報を蓄積する

今回制作された、Black Hole Recoderとはどんなものだろうか。

このデバイスはブラックホールを制御し、情報を蓄積して利用するというもの。蓄音器をモチーフにしており、膨大なデータを録音することができるデバイスという設定だ。また、大容量の情報を蓄えるだけでなく、それらの情報を取り出すこともできる。

Useless Prototyping Studioによると「人間は、数千年前に文字を発明して以降、情報を記録する媒体と技術を紙・印刷・写真・蓄音器・映像・データと進化させてきました。近年、どれだけ大量の情報を蓄えられるかの開発がされています。そして将来、ブラックホールを情報ストレージとして活用し、ポケットに入れて持ち運ぶ時代の可能性が考えられます」という。

今回同スタジオは、一般客がBlack Hole Recorderを見学できる機会として、アルベルト・アインシュタインの誕生日である3月14日から21日*まで、東京都江東区の日本科学未来館にて特別公開するという。「好奇心」が旺盛な人にはぴったりの機会といえるだろう。

*3月15日と16日の休館日を除く

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