パンデミックの影響を感じさせない
インドの市場動向について、カウンターポイントのシニアリサーチアナリストであるプラチア・シン氏は「非常に好調だった2020年第3四半期の勢いを、第4四半期もキープした」と語る。ヒンドゥー教のお祝いで、この期間に買い物をすると良いとされる「ディーワーリー」の時期が11月中旬だったため、10月から出荷が増加したとのこと。同氏は通年の出荷台数がそれほど落ち込まなかった要因として、ロックダウン明けの高い需要や、eラーニング・在宅勤務におけるスマートフォンの活用が浸透したことなどを挙げている。2020年第4四半期に限れば、市場は前年同期比で19%の成長を記録したようだ。
インドにおける各メーカーのシェア率は?
カウンターポイントは、2020年第4四半期における各メーカーのシェア率も公開。シェア率1位となったXiaomiは「Redmi 9」「Redmi Note 9」シリーズが好調だ。2021年は実店舗拡充のペースを上げるほか、ミッドレンジ~ハイエンドモデルを重視することでブランドイメージ形成を図るとみられる。
2位は韓国のサムスンで、オンラインチャネルを積極的に使ったことや、商品ラインナップを広い価格帯でそろえたことなどが功を奏した。
そして、前年同期比でシェア率を落とした3位のvivoとは対照的に、シェア率を上げたのが4位のrealme。同社はコストパフォーマンスの高い機種に重点を置き、積極的なマーケティングで需要を取り込もうとしている。
PR TIMES
(文・早川あさひ)