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7年後、顔のシワはどこまで進む?数理モデルが高精度に予測

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歳とともに顔のシワは、深くなったり増えたりする。これは誰にも共通だが、その進み具合は人によって違う。では自分の場合はどの程度になるか、と考えてもこれまでは誰にもわからなかった。

(株)コーセーと、大学共同利用機関法人 情報システム研究機構統計数理研究所の野間久史准教授が共同開発した数理モデルは、あなたのシワが将来どうなるかを、かなり正確に教えてくれるもの。同社のニュースリリースによれば、こうした数理モデルの開発は、世界初だそう。

48名の肌を7年間観察し続けて

研究者たちは、コーセー研究所の職員女性(23才〜60才)48名のシワ(正確には目尻のシワ)を、7年間観察して数理モデルを作り上げた。

観察中に取得したデータは、肌の水分量、水分蒸散量、皮脂量、肌色の明るさ、肌色の赤み、肌色の黄みといった、肌の状態を示す測定値と、研究者(観察者)が対象者の目尻を見て数字で評価したシワの状態だ(同社はこれを「シワレベル」と呼ぶ)。

意外なことだが、水分量、水分蒸散量、肌色の黄みの3項目はシワレベルの進行にほとんど関与していないことが分かったため、最終的な数理モデルでは用いられていない。残りの3つ(皮脂量、肌色の明るさ、肌色の赤み)の数値と年齢を数式に代入すると、シワレベルの将来予想値が得られるということになる。

48名の観察対象者について、予測したシワレベルと実際のシワレベルを比較したグラフが発表されている。それを見ると、予測がかなり正確に当たっていることに驚かされる。

活用はこれから

この数理モデルは、今のとこ基礎研究の域を出ていない。シワの未来を予測できるのはいいことだが、多くの人が望むのは、そのシワをなくすこと。

(株)コーセーは、シワ予測の数理モデルを「今後、美容カウンセリングやセルフ診断などに応用することで、お客さまが実感できるシワ予防のサービスや商品開発に繋げて」いくという。

化粧品やスキンケア業界でも、エビデンスに基づいたサービス・商品開発という視点が重視され始めている。消費者にとって嬉しいことだ。

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