位置情報分析サービスを展開するコロプラおでかけ研究所は、Tangerine株式会社と提携を開始した。現在、大型ショッピングモール実店舗にて、商業施設向け分析サービスのトライアルを行っているという。
ビッグデータ分析の課題
コロプラおでかけ研究所は、国内2000万台以上のスマートフォンの位置情報を24時間365日記録された膨大な位置情報ビッグデータで解析することにより、商業施設などを対象に様々な分析サービスを提供している。ビッグデータから得られる気づきを具体的な施策に落とし込み、これまで多くの施設運営会社をサポートしてきたという。しかし、同社のサービスには2つの課題があった。1つ目は、位置情報ビッグデータでは施設内の「人の流れ」がわからないこと。2つ目は、人を呼び込む施策にバリエーションが少なかったということだ。
位置情報に連動した広告サービス
これらの課題を解決するために、コロプラおでかけ研究所はTangerine社との連携を開始。自社制作のセンサーを強みとする同社との連携により、ダッシュボード上でリアルタイムに施設内の人の動きをデータで閲覧可能になった。さらに、位置連動広告配信サービスを拡充。位置情報ビッグデータを解析して得られた居住地や勤務地などに加えて、施設来訪履歴などと掛け合わせ、配信ターゲットをピンポイントで指定し広告が配信できる。来店頻度が高いユーザーに直接配信できるので、効率的にターゲット来店が促進可能になるというわけだ。
また、コロプラおでかけ研究所とTangerine社との連携により、競合点を含む広範囲のエリアマーケティングから、自社商業施設のインストアマーケティングまで一気通貫で分析ができるようになった。商業施設運営会社は、これらのサービスを導入することで近隣商圏の調査から施設内の動態まで「ファネル分析」が可能になる。また、この分析から導き出されたターゲットに対して、来店に繋げる効果的な位置情報連動広告配信も可能だ。
コロナ禍が落ち着きを見せれば、徐々に大型ショッピングモールにも人手が戻り始めるはずだ。その時、これら2社の位置情報分析サービスは大きな力を発揮するに違いない。
PR TIMES