タブレット端末のカメラを活用
「SHELF EYE」では、タブレット端末のカメラで撮影した蔵書の背表紙画像をAIが解析し、1冊ずつ本を特定。実際に手に取って本を確認する必要がなくなり、蔵書点検の効率がアップする。専用の機器は不要で、導入コストを抑えられることも特徴だ。また、日常的な書架点検をサポートする機能も搭載。同機能では、最終貸出日や貸出回数といった本の利用情報に基づいて画像への色付けを行い、リアルタイムでタブレット端末上に表示。ピックアップすべき本を画像上で判断できるようになり、貸出頻度の低い本を書架から外すなどの作業に役立つ。
図書館業務のDXを支援
蔵書点検は図書館の重要な業務のひとつとされているが、その負担の大きさが課題になっていた。そこでKCCSはICT技術を活用して業務効率化を支援すべく、2019年11月にAI蔵書点検サポートシステムの開発をスタート。グループ会社の株式会社Ristと共同でAIを開発し、2020年3月からは船橋市西図書館と実証実験を進めてきた。「SHELF EYE」の販売目標として、年間10機関への販売を目指す。また、ロボットやドローンを活用した書架撮影の自動化や、ARグラスによる書架点検の効率化も構想に入れ、図書館業務のDXを支援していくとしている。
PR TIMES
(文・早川あさひ)