先頭車両を追従する4台の「PiiMo」
このたび活用される「PiiMo」は、WHILL株式会社のパーソナルモビリティ「WHILL」をベースに、パナソニック独自の安全・制御技術を搭載したロボット電動車いす。先行の車両を自動追従する機能や、障害物を検知して減速または停止する機能などが特徴だ。同実験では、5台の「PiiMo」を用意。先頭の「PiiMo」をガイドが操縦し、あとの4台が一定の車両間隔を保ちながら自動で追従するという。もし、車両間を人が通った場合は、自動停止機能により追従走行を一時停止し、人が通り過ぎたのちに追従走行を再開するとのこと。
今回は「PiiMo」の有用性の検証とともに、老若男女を問わず幅広い利用者にスタジアムのさらなる魅力を伝え、新たな体験価値を提供していきたいとしている。
「PiiMo」の軌跡とこれから
これまで「PiiMo」は、成田空港・さいたま新都心駅・高輪ゲートウェイ駅・国立循環器病研究センターなどでの実証実験を行ってきた。なかには、先頭の1台に案内ロボット「HOSPI」を乗せ、人手を介さない移動体験を検証したこともある。このようにさまざまな場所・方法で検証を重ねてきたが、多くの場合は高齢者や体の不自由な人の利用を想定していた。しかし今回の実験は、スタジアムを訪れるさまざまな人にアトラクションのような感覚で「PiiMo」を体験してもらおうというもの。同実験を通じ、幅広い層の人に「PiiMo」の良さが伝われば、今後さらなる市場拡大を見込めるのではないだろうか。
パナソニックとしては、同実験を通じ、施設イベント向けのレンタルパッケージサービスとして商品化を進め、スタジアムのほか水族館・博物館・遊戯施設・見学可能な工場などへの導入を進める構えだ。ちなみに、「PiiMo」自体は2020年11月より販売を開始している。
PR TIMES