科学テクノロジーの会社CDx Lifeでは、「MyDx(My Diagnostics)」 というツールを開発した。これは、手のひらサイズで持ち運び可能なアナライザーで、食品や液体、空気中にある化学物質を検出するものだ。
「MyDx」はデバイス本体と、スマートフォンが連動して動作する。専用アプリはiOS、Androidのどちらにも対応。使用方法は簡単で、わずか3ステップ。まず、スマートフォンでアプリを起動し、デバイスを作動させる。そして、そのデバイスの中に、調べたい対象を入れる。すると測定が開始され、数秒ほどでスマートフォンに結果が表示されるという流れ。
この「MyDx」アナライザーは、4つの異なる働きをもつセンサーとして機能できるよう設計されていて、マルチな用途に利用できる。
「OrganaDx」センサーは食品内の有機物を、「AquaDx」センサーは、飲み物に含まれる有害な化学物質を検出し、「AeroDx」センサーは、空気の質を測定する。この「AeroDx」センサーには、世界中で幅広く用いられている、Environmental Protection Agency (EPA)というインジケーターが使われていて、大気内の特定の化学物質を検知する。「CannaDx」は、大麻に含まれる特定の物質を検出し、がん患者の治療などに役立つ成分の量、安全性をテストするものだという。
「MyDx」は資金調達プラットフォームIndiegogoで、目標金額の約2倍の資金を集めた。野菜や果物の栽培には、殺虫剤などの薬品、人体に有害な毒素が使用されていることもある。自分の口にするものが安全、安心なものなのか、きちんと自己認識できるようになる意味は大きいだろう。
MyDx