今回は、同イベントに出展している製品・サービスを一部紹介しよう。
アスリート向けの製品・サービス
まずは、アスリートの健康増進およびパフォーマンス向上に貢献しそうなものから。株式会社Sportipは、AIによるトレーニング分析とパーソナライズされたトレーニングメニューを自動生成する「Sportip Pro」を出展している。
東北大学は「飲む体温計」を展示。これは、有害なボタン電池を用いず胃酸発電で動作する錠剤サイズ(直径9mm)のセンサで、真の基礎体温(安静時の深部体温)や体内時計を測定し、体外の受信器へデータを送信するというものだ。現在、動物適用実験に成功し、臨床開発へ向かう段階にあるという。
東洋紡株式会社からは、スマートセンシングウェアが初発表されている。フィルム状導電素材「COCOMI」で作られた、心拍センサーや温度センサーなどを搭載するウェアにより、さまざまな生体情報を取得・活用することができるという製品だ。
そのほか、株式会社計算力学研究センターは、肉体の潜在能力を100%発揮させるための解析システム「FEMSソリューション」を、株式会社エイディーディーは、液体窒素を使用せず-120℃の超低温で身体を急速冷却する「クライオバス」を出展している。
ファン向けの製品・サービス
次に、スポーツファンにもうれしい製品・サービスをピックアップしてみよう。株式会社バカンからは、AIとIoTでスタジアムや施設内のトイレなどの混雑状況を可視化する「リアルタイム混雑情報配信プラットフォーム」が登場。混雑度にくわえ、広告なども配信可能だ。
凸版印刷株式会社は、ARで選手との記念撮影が可能になるサイネージ「WithShot」を出展。非接触ながら臨場感とリアリティのある撮影体験が可能となるという。
リアルワールドゲームス株式会社は、非対面でのファンと選手の交流活性化やユーザーの健康促進などの効果が期待できる「ファンクラブウォーク 3D地図」を展示中。ファンが歩いて選手コレクションを集めるという仕組みで、すでにプロバスケットボールチーム「越谷アルファーズ」との連携実績がある。
株式会社フアモサライフ IXPASS SPORTSからは「オンデマンド配達サービス」。スタジアム・アリーナに特化した飲食物やグッズをオーダーし、座席までオンデマンドで配達してもらえるサービスだ。
このように、スポーツ領域ではテクノロジー活用によるさまざまな製品・サービスが誕生している。アスリートとファン双方にとって、スポーツは新たな時代に突入しているのかもしれない。
なお、同展示会はメディア向けのイベントであり、取材には取材申込が必要となるとのことだ。
PR TIMES