そんな敷居を低くしようと、どんな人でも容易に3Dコンテンツを作成することができるツール「Gravity」が開発されている。これには、AR(Augmented-Reality、拡張現実)の技術が導入されているという。
ユーザーはまず、「Gravity」のペンと、水平なパッド、それにAR対応のメガネを用意する。後は自由に、パッド上の空間でペンを使って線を描くだけ。先ほど描いた線とは異なる面に、新たに線を書き加えることもでき、それらをドッキングさせて、多角的な物体を作成することも可能になっている。
例えば、最初の面上では“壁”を、次の面上では“床”を、また別の面上では“屋根”を描き、最後に合体させて立体物の“家”を完成させるといった具合。描いた線や物体は、回転させたり、書き加えたりできる。
このツールは、スクリーンやコンピューターに縛られず、持ち運び可能であるメリットのほか、ARメガネを装着していれば、メンバーの誰でも作成物を目視して共有することができ、お互いのアイデアを目に見えるものとして、わかりやすく提示できるのが強みだろう。
手書き感覚でペンを使って描き、形を整えるだけというお手軽さ。3Dの専門グラフィッククリエイターでなくても、自分のアイデアを3D化して、相手にプレゼンできるようになる利点は大きいはずだ。
Gravity