現地にいなくても「ライブ」感覚
本社を米国カリフォルニアに構えるYBVRは、クラウドベースの次世代型動画プラットフォームを展開。スポーツファンが自宅や移動中でも、ライブで試合を観戦する手段を提供している。その最大の特徴は、ユーザーが実際に試合会場に足を運ばずとも、どこででも「そこにいる」感覚を体験できる点だ。コンテンツの消費者であるファンは、場所や時間帯にしばられないほか、携帯電話やXRデバイス上でライブのような視聴体験をすることできる。一方で、同社のシステムにより、スポーツ・音楽イベントの主催者や、コンテンツの権利保持者に新たな収益源を提供することも可能になるという。
現在、YBVRのプラットフォームは2021年全豪オープン(メルボルン)や、2021年ファン・コントロールド・フットボール(アトランタ)、ユーロリーグ・バスケットボールF4(ドイツ・ケルン)などのイベント配信に活用されている。世界中のスポーツやコンサートファンに、コネクテッドデバイスを通して完全没入型の視聴体験を提供している。
150万米ドルの資金調達を実施
そして、YBVRはこの度Verizon Ventures、Wayra、TCAから150万米ドルの資金調達を発表した。これにより、次世代テクノロジーを駆使した8K超高解像度動画のライブ配信が可能になり、同社にとって「大きな転換点」になるという。5G上にYBVRの動画プラットフォームを実装することで、様々なデバイスで1秒未満の超低遅延での配信を実現。複数のカメラアングルから同時に動画を選択できるため、視聴者はパーソナライズされた視聴体験を得ることも可能だ。さらに、没入体験型のスポーツや音楽イベントでの、新たなコンテンツビジネスの収益化も可能になる。
同社は、世界中のスポーツイベントで様々な没入型の配信を行う予定だという。今後は、「ステイホーム」しながらリアルなライブの興奮を味わうことが常識になっていくのかもしれない。
PR TIMES