研究者は、光エネルギーを収集するためのスマートガラスを提案している。カラフルな「発光太陽集光器(LSC)」は窓にも取り付けられるという。
カラフルなアートワークも施せる
研究者によるスマートガラスは特定の波長の光を吸収して、裏打ちした太陽電池に導くように設計されている。透明に保ちつつ赤外線と紫外線からのエネルギーを変換。パネルにパターンをプリントすることもできて、ステンドグラスのようなアートワークも施せるとのこと。技術の要は中央レイヤーに利用されている導電性ポリマーにある。この材料は基本的に赤色光を吸収して放出するが、分子成分を調整することで、さまざまな波長の光を吸収できるようになる。また、あらゆる方向からの光を受け入れられ、放出を制限できるようだ。
屋内と屋外の光を利用できる
エネルギー変換効率は一般的な太陽光パネルに劣るものの、窓にも貼れるため太陽光と屋内の照明どちらもエネルギーに変換できるとの強みがある。スマートガラスをテストしたところ、太陽光で最大2.9%、LEDライトで3.6%のエネルギー変換効率を示したという。
今の段階では、材料の分解しやすい性質が課題となっているようで、今後研究者はスマートガラスの安定性と光学特性の改善を目指す。
参照元:Rice engineers develop polymer cores that redirect light from any source to solar cells/ Rice University