子どもは遊ぶのが仕事。元気に体を動かして、いろいろなことを体感し、成長していく。スマートフォンやゲームでばかり遊ぶ子どもは、自分自身の身をもって感じる体験が少なく、想像力の育成を妨げるのでは、という心配もあるかもしれない。

「Moff」は、テクノロジーと子どもの遊びをドッキングさせた楽しいガジェットである。手にしたものを何でも、体の動きを反映するおもちゃに変えてしまうという、スマートブレスレットだ。

このブレスレットには、加速度計、ジャイロセンサー、 Bluetooth発信機、LEDライトのボタンが搭載されていて、手首に付けて使用する。iOSデバイスに接続し、専用アプリと連動して動作するようになっている。「Moff」を手首につけて動くと、その動きにアプリが反応し、音やLEDの点滅など、遊びの内容に応じた演出が起こるという仕組みだ。

スマートフォンを通じて、子どもたちはテニスやゴルフ、おもちゃの銃、エアギター、魔法の杖など、さまざまな“遊び”をダウンロードすることが可能。あなたには子どもの頃、新聞紙を丸め、刀のように振り回して遊んだ体験はないだろうか。同じように、例えば定規を手にして侍ごっこをしたり、ほうきを片手にエアギターをかきならしたり、リコーダーを魔法の杖に見立てたり……といった遊びができる。

テニスモードなら、手首を動かしたときにラケットが球を打ち返す音がしたり、銃モードなら、レーザーガンが発射される音がするといった具合だ。子どもたちは想像力を働かせながら、身の回りにあるものを使って、自分の体を動かして遊べるだろう。

また親としても、遊びによってそれぞれのおもちゃを買い求める必要がなく、新しい“遊び”をダウンロードするだけでよい。1つのプラットフォームで、たくさんの遊びを子どもに提供することができるわけだ。Kickstarterで目標の4倍近い投資資金を集めた「Moff」は、7月に提供開始予定。

Moff