そのライトが操作することなく周囲の明るさに合わせて自動で灯るタイプをスウェーデンの大手スポーツアクセサリーメーカーPOCが発表した。太陽光や人工の灯りをパワーに換える技術をも搭載していて、この手のものは世界初とうたう。
物理スイッチなし
商品名は「Omne Eternal」。ヘルメットの後頭部の下の方にテイルランプ、そしてモーションセンサー、 アンビエントライトセンサー、バッテリーなどを内蔵する。アンビエントというのは「周囲の」「 環境の」という意味で、 サイクリストの周囲が暗くなるとセンサーが感知し、自動でライトが灯るようになっている。 つまりオンオフをいちいち操作する必要がなく、暗くなってきたことを自覚しない場合でも灯ることになる。もちろん明るくなれば、自動で消灯する。
モーションセンサーがオンオフスイッチのような働きをしていて、ヘルメットがしばらく動いていなければヘルメットは「オフ」状態になり、暗がりでもライトが灯ることはない。
サイクリングしながら充電
一方、ライトを灯したりセンサーを動かしたりするからには電源が何かしら必要で、多くのライト付きヘルメットの場合ケーブルにつないでバッテリーを充電する必要がある。しかしOmne Eternalは、 ヘルメット表面がPowerfoyleという太陽光発電の薄いレイヤーで覆われていて、“自家発電”してバッテリーを充電する。サイクリングしながら充電されるので、いちいちケーブルにつなぐ手間が省ける。しかも太陽光だけでなく人工照明でも発電するとのこと。
POCはOmne Eternalをまずは欧州で6月に発売し、その後北米などでも展開する計画だ。価格は250ユーロ(約3万2000円)となる見込み。
POC