同実験のテーマは「屋外公共施設における新たな車室空間体験を伴う移動」。ARコンテンツにより、自動運転による移動にさらなる価値を付加していく。ちなみに、アイサンテクノロジーのほか株式会社NTTドコモ、トヨタ紡織株式会社などが参画している。
ハンドル・ペダルなし!窓にはAR映像
今回の実験で使用する車両は、トヨタ紡織が提供する自動運転コンセプト車両「MOOX(ムークス)」。同車両は自動運転OS「Autoware」を搭載し、高精度3Dマップを事前取得することで自動走行する。ゴルフカートをベースにLiDARやカメラなどを搭載し、ハンドルやペダルをなくした近未来型モビリティだ。「MOOX」が園内の大芝生広場を周回するルートを走行する際、車窓にARコンテンツを表示し、自動運転での移動時間に新たな価値を見出していく。表示されるコンテンツにあわせた音響・振動・香りなどを発する装置を設置したり、試乗車のジェスチャーで操作できるコンテンツを提供したりするようだ。
また、2月12日に実施する夜間走行では、プロジェクションマッピングを車外に投影し、自動運転車両を活用した夜間エンターテイメントの可能性を探っていくという。
このようなテーマに沿った試みとともに、自動運転の実用化に向けた技術面・運用面の検証を行うとのことだ。
バーチャルツアー体験もできる
実際に自動運転走行するのは「MOOX」のみだが、バーチャルツアーコンテンツを提供するプロトタイプ車両「SQUAL(スクォール)」と、車いす使用者が外出先でも安心して使えるトイレ「モバイルトイレ」が大芝生広場内に登場予定。「SQUAL」は、調光式投影スクリーンを含む3面ディスプレイによりVRコンテンツを提供する。今回はNTTドコモの「新体感観光サービス」と連携し、位置情報に応じてXRを活用した観光情報などを表示。また、ここで見られるデジタルコンテンツには動画拡張機能「TIG」が搭載され、直感的な操作体験もできるようだ。さらに、非接触で飲み物のオーダーが可能で、飲み物は自動走行の配送パレットによって届けられるという。
同実験中、2月13日・14日は一般来園者の試乗が可能。各日8時30分から現地で先着順受付が行われる。
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