実験の概要
今回の実験では、6人のチームメンバーそれぞれがオフィス内の離れた場所で業務を行う状況を再現。そしてメンバー同士をオンラインでつなぎ、互いの存在が近くに感じられるような体験を目指した。実験のカギを握ったのは、前述の「Xperia PRO」と専用アプリ「ANYBODY ANYWHERE(仮称)」。同アプリはコクヨの企画を受けてSBSCが開発したもので、コミュニケーションに役立つ多彩なモードを搭載している。例として挙げられるのが、相手の視線を感じ取れる「サラウンドモード」や、最大6人の映像を1画面に表示する「シングルモード」だ。
「Xperia PRO」はサブスクリーンおよびローカルセンシングカメラとして活用。また、5G通信環境と「ドコモオープンイノベーションクラウド」が、低遅延環境実現のために用いられた。
実験では、オンライン会議では不可能だった複数人同時会話が可能になり、メンバー間の会話が弾むシーンも見られたとのこと。
今後の展望は?
コクヨは、新型コロナウイルスの影響によるワークスタイルの変化に着目。オフィス内の離れた場所にいるメンバー同士がつながる体験を「近距離遠隔体験 ANYBODY ANYWHERE」と名付け、コンセプトに掲げていた。今回は、そのコンセプトに基づいて実験が行われた形となる。5Gを活用した新たなオフィスソリューションの実現に向け、実験は継続される予定。将来的にはオフィス管理システムとの連携も見込まれており、今後の進展に期待がかかる。
PR TIMES(コクヨ株式会社)
PR TIMES(ソニービジネスソリューション株式会社)
(文・早川あさひ)