点検用ドローン「J2」とは?
JIWは、インフラ設備などの点検を担う企業として2019年に創業。同社が今回の実験で使用したJ2は、Skydio社の「Skydio R2」をベースにして、点検用に仕様を変更したドローンとなっている。J2は機体の上下に複数台のカメラを搭載しており、その映像に基づいて周囲の状況をリアルタイムで把握。障害物を回避しながら撮影を継続できる。
実証実験の概要
広大な敷地をもつ平城宮跡歴史公園では、設備の点検や草木の植生状況の把握に多くの人手が必要で、維持管理の効率化が課題とされていた。そこで今回は、ドローンが上空から公園内を撮影し、維持管理に必要なデータを取得するという試みが行われた。まずは、ドローンが離発着する起点(ネスト)を園内に複数設置。ネスト間をドローンが自動航行し、画像データを集めたとのことだ。
また、安全対策を万全にした上で、公園利用者がいる状態での自動航行実験も実施。今回は、ドローンによる点検効果と一定の安全性を確認することができたという。
JIWは今後、ドローンの自動航行技術を用いて、インフラ設備などの維持管理効率化を促進していくとしている。
PR TIMES
(文・九条ハル)