今後は両社の強みを活かした、法人向けサービス・ロボット分野での市場創造、日本国内の社会課題解決への貢献、そしてグローバル展開を目指し、2025年までに累計1,000億円の事業規模を実現したいとしている。
まずは2種類のロボット
アイリスロボティクスの事業の軸となるのは、法人向けサービス・ロボットの提供と販売だ。例えば、AI除菌清掃ロボット「Whiz i アイリスエディション」。これは自律走行が可能な乾式バキュームクリーナーのAI除菌清掃ロボットで、清掃業務の自動化と空間や床面の菌の削減効果が期待されている。
また、さまざまな外部機器と接続できるコネクタを搭載し、スピーカーやカメラを用いた販促やマーケティングへの活用など清掃以外の付加価値を提供できるロボットのようだ。
もうひとつ、シンプルな操作性が特徴の配膳・運搬ロボット「Servi アイリスエディション」も公開されている。これは、飲食店・ホテル・小売店などで配膳・運搬を担うロボットだ。
飲食業界への提供にくわえ、屋内配送の可能性がある産業を中心に新たな活用を提案していくという。今後は音声案内や決済連携、画像認識などの機能を追加し、新たな付加価値と市場創造を行う見込みだ。
また、これらのロボットに続き、各業界のニーズを踏まえたサービス・ロボットの開発にも注力していくとのこと。
包括的な事業展開とその可能性
法人向けサービス・ロボットを導入する企業には新たにさまざまなソリューションが必要となる。そこで、アイリスロボティクスはそういった企業に向け、業務設計コンサルティングや定着化支援、ロボットオペレーターの派遣などロボット化に必要なトータルソリューションを提供していく構えだ。アイリスロボティクスは、このような包括的なロボット事業の展開のなかで、「ロボットオペレーターの創出」という新たな労働市場や雇用機会があることに着目。「ロボットオペレーターの創出」が社会課題のなかの「雇用」や「就業」に対する解決の糸口となれば、「労働者不足」や「就業問題」をロボット事業により解決していく可能性が見えてくるかもしれない。
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