そこで開発されたのが「Cefaly」というツール。ベルギーに拠点を置くSTX-Med社が手がけた、持ち運び可能なウェアラブルヘッドバンドだ。ISO規格をクリアしており、最近、FDA(アメリカ食品医薬品局)によって認可を受けた。
このヘッドバンドはユーザーの額に装着して用いる。電極が内蔵されていて、特殊なインパルスが発生。経皮的電気刺激(transcutaneous electrical nerve stimulation、TENS)が送られて三叉神経に作用し、これが偏頭痛の発生を妨げるという仕組みだ。
「Cefaly」の使用対象は18歳以上で、1日最大20分間の使用が可能。装着している間、ピリピリした感じやわずかな筋肉の収縮を感じることがあるかもしれない。
最近の研究結果によると、被験者のうち71%の人が効果に満足しており、「Cefaly」を使用することによって、偏頭痛を感じる回数が明らかに減少したというデータがあるという。
「Cefaly」は295ユーロで販売中だが、49ユーロで2ヶ月間のトライアル利用することもできる。まずは自分に合っているのか、試してみるのもよい。わざわざ医師の診察を受ける手間が必要で、一時的に症状を緩和するだけの薬より、ずっとお手軽に長く利用できそうだ。
Cefaly