今回は、オーダー・調理・決済・下膳後の食器洗浄といった一連のオペレーションをすべて自動化し、スタッフ1名のワンオペレーションで運営できるロボットキッチンをそば屋のキッチンに適用して展示。調理を担当するロボットだけでなく、IoT化した調理機器などもあわせ未来型飲食店を提案していく。
なお、来場には事前登録が必要とのこと。
調理・片付けを担当するロボット
展示されるロボットキッチンのなかで調理を担うのは、「そばロボット」と「フライヤーロボット」。「そばロボット」はアームロボットを2本搭載した双腕モデルで、1本はそばのテボ(ゆでザル)への投入、もう1本は茹でる・洗う・締めるという工程を行う。1時間あたり150食のそばを生産可能とのこと。「フライヤーロボット」は、アームロボットが冷凍庫からかき揚げ、コロッケ等の食材を取り出してフライヤーで揚げ、バットに移し替えるという工程を担当。1時間で揚げ物48個の調理をこなす。
このたびのロボットキッチンは、片付けにも対応。下膳後の食器を認識し、食器を裏返して残飯を捨て洗浄ゾーンへ平置きする「ディッシュフリッパー」と、洗浄ゾーンに置かれた食器を予備洗いをし、ラックに重ね入れ、食洗機にラックを押し込む「食洗機ロボット」の連携作業となる。「食洗機ロボット」は、洗浄後の食器を棚に並べることも可能だ。
「そばロボット」は単腕モデル・双腕モデルともに販売中だが、「フライヤーロボット」「ディッシュフリッパー」「食洗機ロボット」は実証実験先を募集している。
そのほかのシステムにも注目
上記のロボットのほか、経費の最適化や省人化、業務効率化などが期待できるシステムにも注目したい。例えば「フードスキャンレジ」は、カメラでオーダーの種類を認識して自動で支払金額を表示する。今後は、Suicaなどでのセルフ決済に対応予定とのこと。
また、「残量ウォッチャー」は、かき揚げやコロッケなどが乗っているトレーの重さを検知し残量を把握することができる。一定の残量になるとアラートを発し、次の調理のタイミングを知らせてくれるというものだ。これは、食材や資材の残量確認などにも応用可能とのこと。
そして「ゆで麺機省エネシステム」も画期的だ。ゆで麺機(電気式)は、電気量と水量の調整が難しく、水光熱費が高くなりがち。同システムを活用することで来客数に応じた電気量と水量を自動調整し、年間約30万円のコスト削減が見込めるという。
「フードスキャンレジ」は現在開発中だが、「残量ウォッチャー」と「ゆで麺機省エネシステム」は実証実験先を募集中だ。
ちなみに、コネクテッドロボティクスは、2020年3月にJR東小金井駅構内にある「そばいちnonowa東小金井店」にて「駅そばロボット」の実証実験を実施している。その後、JR東日本スタートアップ株式会社と資本業務提携を締結。エキナカの飲食店のロボット化にも注力しているところだ。
PR TIMES