この牛の発情を知らせてくれるスマホアプリが、北海道の(株)ファームノートという会社からリリースされた。
牛の首のセンサーが発情感知
雌牛の発情は半日から1日ほど続き、その後排卵する。種付けはそのあたりの時間に行うと成功率が高いとされている。タイミングが大事なのだ。リリースされた「Farmnote Colorアプリ」は、牛舎の中に発情している牛がいると、それをリアルタイムで知らせてくれる。なので、種付けのタイミングを逃さずに済む。
仕組みはこんなふうになっている——まず、個々の牛の首にセンサーを装着する。そのセンサーが牛の動き(具体的には活動/休息/反芻の3つ)を感知・モニタリングする。発情した牛はそわそわするなどして活動量が増え、3つの活動の割合に特定の変化が生じる。それを認識したクラウド上のコンピュータ・アルゴリズム(人工知能)が、「発情」の通知をスマホアプリに送る。
病気の発見にも役立つ
このアプリは、発情だけでなく、牛の体調不良も教えてくれるそうだ。体調がすぐれない牛は活動時間が減り、休息時間が増える。また、食欲がなくなるので、餌を反芻する時間が減る。こうした兆候をアルゴリズムが捉え、病気の疑いありと判断すると、スマホに通知を送るとのこと。
発情した牛の見極めも、健康管理も、多くの牛舎では人が目で観察して行なっている。そのため、特に繁忙期には、見落としたり、注意が行き届かなくなることが多いようだ。
(株)ファームノートのアプリはこうした飼養管理を効率化し、人の負担を減らすと同時に、生産性を向上させることを目指している。
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Farmnote