また、ここで見られるVRコンテンツを活用した、恐竜博士らによる有料オンライン講座も開催予定とのこと。
全国4ヶ所から集まった化石標本
両者は、2013年より国立科学博物館が所蔵する「ティラノサウルス」や「トリケラトプス」など恐竜の骨格標本の立体形状計測データをもとにしたVRコンテンツ「V×Rダイナソー」を開発・活用する共同事業に取り組んでいる。そしてこのたび、「ディノ・ネット デジタル恐竜展示室」にて「V×Rダイナソー」のVRコンテンツにくわえ、「アロサウルス」と「パキケファロサウルス」の2体の恐竜の新たなVRコンテンツを公開した。
さらに同展示室には、北海道大学総合博物館、群馬県立自然史博物館、むかわ町穂別博物館の各館が所蔵する代表的な恐竜化石のデジタルデータから開発されたVRコンテンツも並ぶ。国立科学博物館を含め4館が所蔵する恐竜7種(9体)・魚竜・ワニ・哺乳類の化石標本が一堂に会すというVRならではの展示室となっている。
なお、同展示室で見られるこれらのVRコンテンツを活用したオンライン講座を、2月6日から27日の毎週土曜日(計4回)に有料配信するとのこと。恐竜博士の説明に応じて、参加者が自分で化石標本を動かしながら理解を深めていける講座のようだ。チケットは特設サイトから。
恐竜の口のなかに入れる!?
展示室を少し覗いてみると、頭骨だけのものから全身のもの、幼体や亜成体などさまざまな化石標本が目に入る。試しに有名な「ティラノサウルス」を見てみると、360度見られるうえに、ズームしていくとまるで骨格のなかに入ったような視点で観察することができた。また、骨格に1~12のアイコンが散りばめられており、例えば鼻のあたりにある10番をクリックすると、ティラノサウルス類の鼻の特徴として「左右の鼻骨が癒合してひとつの骨になっています。」といった解説文が見られる仕組みだ。
ほかにも「ニッポノサウルス」「デスモスチルス」「マチカネワニ」など聞き馴染みはないが、なんとなく魅力的なネーミングのものもあった。
また、これらのデジタルアーカイブのほか、むかわ町穂別博物館や北大総合博物館の恐竜展示室の360°バーチャルツアーというコンテンツも用意されている。
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