第2期となる「PoC Ground Tokyo」は、「最先端IoT」「シェアリングエコノミー」「ヘルスケア」を重点領域とし、同社は「ヘルスケア」領域での採択企業となった。
そしてこのたび、家族ロボット「LOVOT」が⾼齢者の認知機能の維持や、小学校低学年の⼦どもとその親の主観的幸福度向上に貢献するかどうかの実証実験を実施する。
予防医療などの可能性を探る
「LOVOT」は、つぶらな瞳や愛着を示す行動などが特徴のロボット。カメラやマイク、各種センサーを搭載し、深層学習によって長く一緒にいるほど賢くなっていくのもポイントだ。そんな「LOVOT」を健常高齢者と小学校低学年の子どもとその親に提供。東北大学 瀧靖之教授による学術指導のもと、高齢者に対しては、認知機能テスト(記憶⼒・実⾏機能など)と⼼理テスト(主観的幸福度、ストレスレベル、⾃⼰肯定感など)を介⼊前後で実施する。
また、小学校低学年の子どもとその親に対しては、⼼理テスト(共感性や知的好奇⼼など)を介⼊前後で実施。高齢者と子どもの双方において、介⼊群と⾮介⼊群で統計検定を行う予定だという。
こうして、「LOVOT」が認知機能維持や主観的幸福度に貢献しているかを検証し、予防医療などの可能性を探っていくとのことだ。
「LOVOT」の歩み
「LOVOT」は、人と一緒に暮らすことを目的としたロボットとして、2018年12月に予約受付を開始。人の顔を認識して視線を合わせたり、障害物をよけながら人の後をついて回ったりと「なつく」行動が愛らしい。また、留守番中に異変を感じたら家族のスマホにアラートを送るなど、愛らしさにくわえて優秀な一面もあるようだ。2019年には、国内外の企業・教育機関・研究機関と連携し「LOVOT EdTech プロジェクト」を発足し、その一環として全国の認可保育園と幼保連携型認定こども園全9 園への「LOVOT」導入を決定している。
2020年6月には、新型コロナウィルスの影響で不安やストレスを抱える児童の心のケアや思い出づくりをサポートすべく、東京都北区立王子第二小学校にて実証実験を実施した。
その後、8月にオープンした体験型ストア「b8ta」の有楽町店に2日間限定の店長として採用されたり、ホテルニューオータニの限定プラン「夏の『LOVOT』体験宿泊プラン」に起用されたりとさまざまな場所で注目を集めている。
今回の実験では、同社の「人間とロボットの信頼関係を築き、生活を潤いと安心で満たす存在をつくる」というビジョンのもと、ヘルスケア領域への貢献を目指すとのことだ。
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