そして、その実証運行の費用を集めるため、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を利用したガバメントクラウドファンディングを実施中。目標額を100万円に設定し、茅野市の新たなチャレンジへの支援を募っている。
豊富なリターン
茅野市は、同実験において乗合オンデマンドタクシーと通学バスを運行中だ。これらの実証運行の費用を集めるために、2020年12月11日~2021年3月10日の期間で、ガバメントクラウドファンディングを実施。ふるさと納税制度を活用したもので、「ふるさとチョイス」内の専用ページから寄附を受付中だ。
リターンは、「信州味噌ラスク」や「クラフトビール」、ひとつひとつ手作業で作られる「西陣織×立体切り絵」、「グラマラスダイニング蓼科」など多様な宿泊施設の「宿泊券」、茅野駅からさまざまな場所へのタクシー送迎サービスが利用できる権利など飲食物からアート作品、体験型まで幅広く用意されている。
実証実験について
同実験については、先日Techable(テッカブル)でも取り上げたが、もう一度簡単におさらいしておこう。これは、同市が抱える、交通渋滞の発生や学生を送迎する保護者の負担、高齢者が免許を返納したことで通院などの移動が困難になったなどという課題に対し、2つの公共交通を限定エリアにて運行させ、その有用性や全市への拡大の可能性を検証しようというものだ。
検証されているのは、AIを活用した乗合オンデマンドタクシー「のらざあ」と通学に便利なバス。
「のらざあ」は、同市の豊平・玉川・泉野・中大塩・市街地(ちの)・米沢の一部・高速茅野バス停エリアを運行中で、専用アプリか電話で予約ができる。予約状況に応じてAIが配車を行い、利用者はエリア内の希望の場所で乗降可能だ。なお、スマートフォンを持っていない人のためにタブレット端末の貸出も行っているとのこと。
「通学バス」は、通学の電車の時間に合わせて朝夕それぞれ4便を運行中。通学バスといっても、年齢を問わず誰でも1回150円で乗車可能とのことだ。
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