これは、文化庁の文化芸術収益力強化事業「美術館展覧会の3DVRコンテンツ 有料化による収益力強化事業」の一環であり、オンライン上でのリアルな美術鑑賞を提供するだけでなく、より付加価値のあるコンテンツを有料で提供し、美術館の新たなビジネスモデルを創出していこうというものだ。
ちなみに、同社はこれまで森美術館「未来と芸術展」や東京国立近代美術館「ピーター・ドイグ展」などの展覧会の3DVRを制作・公開している。
2つの展覧会を開催
「ARTLOGUE VR」では、2021年1月21日~2月21日の期間、十和田市現代美術館の美術館内の常設作品とモリムラ@ミュージアム「北加賀屋の美術館によってマスクをつけられたモナリザ、さえも」という2つの展覧会を開催。まるで美術館にいるように作品を楽しめるスムーズな導線を実現する3D空間内で、十和田市現代美術館館長の鷲田めるろ館長や学芸員、森村泰昌氏の解説ビデオが見られるとのこと。視聴料金は、1つの展覧会につき200円で48時間視聴可能となる。
なお、「ARTLOGUE VR」公開に先立ち、鷲田めるろ館長とアートローグ代表取締役CEOの鈴木大輔氏によるオンライン記者説明会が1月19日に開催されるようだ。
多言語化も視野に
2020年は、新型コロナウィルスの影響で多くの美術館やアートフェア、ギャラリーなどがオンラインビューイングの無料公開を実施してきた。しかし、公開にかかる資金的・技術的負担を考えると、長期的な無料提供は現実的ではないという。そんななか登場した「ARTLOGUE VR」は、収益を伴う新たな展覧会3DVRのプラットフォームとして美術館などの新たなビジネスモデルを創出していくのではないだろうか。
また今後は、多言語対応の3DVR配信を前提としたインパクトのある展覧会を企画し、日本のアートを世界に発信していきたいとしている。
PR TIMES