こうしたなかミシガン大学看護学部の臨床学習センターは、XR(Extended Reality)技術を利用した実習プログラムを導入しているようだ。実習ではHololens 2越しに学生を患者のベッドサイドに同行する。
Microsoft TEAMSを介してリモートメンバーに体験を共有
人との接触が制限される状況になり、臨床学習センターでは早い段階でXR技術の導入を検討している。センターは、AR(Augmented Reality)やVR(Virtual Reality)技術の実装を迅速に進めるべく臨床部門、医学部のメンバーによりXRイニシアティブを結成。Microsoftとも連携した。わずか数カ月後には資金と承認を得て、HoloLens 2を使用したテストを実施している。
実習では1人がHololens 2を装着し、リモートから参加のメンバーはZoomやMicrosoft TEAMSを介して体験が共有される。またホログラフィックウィンドウにて、画像やレポート、キュメントを表示したり、患者と話したりも可能だ。
繰り返しのトレーニングにも
Hololens 2は人との接触を最低限の抑えた実習を実現するだけでなく、学生の繰り返しのトレーニングにも役立つようだ。例えばカテーテルの使用はむつかしい技術で、複雑な手順を頭に入れる必要があった。学生はインストラクターに続いてデモンストレーションを行うが、Hololens 2を導入したことで画面に表示された手順や注意事項に従って、何度もゆっくり練習できるようになったとのこと。
センターではこれまでのところ3つの実習プログラムを開発しており、近い将来その数が50に増える見込みだ。
参照元:HoloLens2 for Nursing: ‘Hands-on’ learning during pandemic and beyond/ Michigan News
Patient rounds: Ages-old care & learning concept gets technology upgrade, international collaboration/ Michigan News