その除去作業を人間に代わって引き受けるロボットを米アリゾナ拠点の企業が開発した。「Ariel」というビート板のような形状のロボットで、搭載したソーラーパネルで発電しながら花粉のような小さな粒子から花びらなどの固形物まで集める。
センサーで方向転換
Arielは平らな形状で、水面に浮かぶように設計されている。表面にはウォータープルーフのソーラーパネルを搭載し、発電して内蔵のバッテリーに蓄電する。このバッテリーはケーブル経由でも充電することができ、太陽が出ていない夜間などに使用することも可能だ。フル充電で最低10時間は駆動するとのこと。Arielを使うにはパワーをオンにして水面に浮かべるだけ。両側面に付いているパドルホイールを動かして前進・後進する。左右どちらかのみを動かしてターンすることもできる。実際、搭載するセンサーがプールの壁などを感知すると、片方のパドルのみが動いて自動で方向転換する。
メッシュフィルター内蔵
Arielは分速3〜6メートルで進み、動き回りながらフロント部分にもついているパドルホイールが水を飲み込んでいく仕様になっている。そして内部に搭載しているメッシュフィルターで200ミクロンほどの小さなゴミも取り除くことができるという。使用後はそのフィルターを取り外してきれいにすれば繰り返し使える。
米国の一軒家についている平均的なサイズのプールの場合、1時間半で清掃は完了するとのこと。
開発元のSolar BreezeはArielを間もなくオンライン開催される家電見本市CESで展示する。その一方ですでに自社サイトでプレオーダーを受け付けていて、価格は468ドル(約4万8000円)。出荷開始は3月を予定している。
Solar Breeze