また、新たな取り組みとして、衛星データと養殖場での測定データを統合する事業実証を開始するようだ。
全端末への対応が完了
「UMITRON PULSE」は、数十もの衛星データを活用し、海水温・塩分・溶存酸素・クロロフィル・波高といった海洋データを高解像度で提供するサービス。現在の海洋データとともに、5日間の過去データや48時間の予測データも提供している。地図の拡大縮小機能により、養殖事業者は養殖場の近くのデータも広範囲な海域のデータも見ることができるため、自分の養殖場の現在の状態把握や今後の状況予測などをしやすくなるという。
同サービスは、2020年7月にPC版、11月にAndroid版アプリをリリース。このたびのiOS版アプリのリリースにより、全端末への対応が完了した。
現在、世界中で新規ユーザーが拡大中とのこと。ユーザーからは、海洋データの測定・日報への記載業務について「天候や機器のメンテナンスに左右されることなく、手軽かつスピーディーに処理することができる」という声があがっている。
衛星データと現場のデータを統合
同社は、iOS版アプリのリリースとともに、新たな取り組みについても発表した。それが、一般財団法人日本宇宙フォーラムの「オープン&フリー衛星データ実証事業」において、衛星データと養殖場での測定データとを融合することで精度や解像度向上などを目指し、水産養殖における衛星データ活用を促進しようというもの。
具体的には、さくらインターネット株式会社が開発・運用する衛星データプラットフォーム「Tellus(テルース)」で公開されている気候変動観測衛星「しきさい」の海洋観測データと、養殖現場で取得した海洋観測データを統合する事業実証を開始するということだ。
同実証を通じて、精度・解析度などが向上すれば、「UMITRON PULSE」のUXもさらに向上するかもしれない。
PR TIMES