柔軟な契約ワークフローの設定が利点
コロナ禍によって紙を使った業務プロセスの運用が困難になり、文書管理のデジタル化や電子書面に対するニーズが高まってきた。このトレンドを背景に、契約管理のプラットフォームを開発したIroncladは、企業の法務部門の業務効率化を助けることを目指している。文書管理にまつわる繰り返し作業を自動化するなど、プログラミング不要でワークフローを設定できる使いやすさが強みだ。法務部門は、署名や承認をするべき人を指定し、承認後は、電子文書を一か所で管理できるようになる。
CRM(顧客関係管理)やクラウドストレージ、そして、外部の電子署名システムとの連携も利点と言える。
1億ドルの資金調達で事業拡大を目指す
Ironcladは、Dropboxやロレアルといった企業を顧客に抱える。2014年に創業された同社は、これまでY combinatorやSequoia Capitalといった大手ベンチャーキャピタル及びアクセレレーターから投資を受け、製品開発を進めてきた。2020年12月には、さらに1億ドルを調達し、世界的な事業拡大を目指す。電子署名の分野ではDocuSignがリーダー的存在であり、2020年にシェアを3倍に増加させたと言われる。Ironcladは企業法務部門における業務プロセスの改善を強みに競争力を付けていくことが期待される。
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