ドローンが物流の課題を解決
世界的なパンデミックの影響により、「ラストマイル配送」の課題はさらに深刻化している。人同士の接触を避けながら物資を配送しなければならないのに加え、地形の問題により車で物資を届けることが困難な場合もある。マレーシアのサバ州では、農村部と都市部を結ぶ道路がないため、村人がワクチンや薬をタイムリーに入手するのが難しい。ドローンで医療物資を届けることができれば、地形に関係なく荷物を送ることが可能になる。
また海上運送のためには、遠隔地から船舶へ物資を届ける必要がある。特に生活必需品などはできる限り早く届けなければならない。両社は、マラッカ海峡を横断する船舶へ物資を届ける際、ドローンを活用することでこれらの課題の解決を目指すという。
業界を代表する2社が提携
エアロダインは、ドローン技術を企業に提供し様々な課題を解決する世界のリーディングカンパニーだ。ドローン経由で取得した大規模なデータ分析も、AIを活用して積極的に行っている。同社CEOのカマルル・A・ムハメド氏は「DHL Express と提携したことにより、ドローン配送サービスをマレーシアおよびその他の国々で、技術的にも商業的にも実現可能なものにできると考えています。AIを活用したソリューションと、大規模なデータ分析に実績のあるエアロダインは、あらゆる分野の企業の事業拡大とデジタルトランスフォーメンショーンに貢献することが可能です」と述べている。
また、DHL Expressのジュリアン・ネオ氏は「あらゆる業界のデジタル化を背景とした第四次産業革命は、企業の継続的かつ革新的なアプローチを必要としています。ドローン技術はロジスティクスの未来、特にマレーシアの企業にとって重要な役割を担っています。」とドローン配送が実用化されることの重要性を強調した。
国際物流のDHL Expressと、ドローン技術のエアロダイン。それぞれの業界を代表する二社が提携したことで、ドローン配送の商業実用化は一気に加速していきそうだ。
PR TIMES
Aerodyne Group プレスリリース