立体音響や位置測位技術を活用
まずは、Techableでも過去に取り上げた「Auris」を改めてご紹介しよう。同プラットフォームの名称は、ラテン語で「耳」を意味する単語に由来。インターネット技術によって人の耳の能力を拡張していくという思いが込められている。「Auris」の特長は、既存の設備に手を加えることなく音声コンテンツを空間に配置できる点だ。そして、臨場感のある立体音響や位置測位技術の活用により、没入感の高い「未来の音声ガイド」体験が実現する。
今年9月には、株式会社GATARIのパートナー向けにプロトタイプ版の提供が始まった。また、羽田イノベーションシティの「HICity AR」アプリにも採用されている。
長谷寺における体験プログラムの詳細
今回の体験プログラムは、神奈川県政策局未来創生課による協力のもと、「Withコロナ時代における未来アイデア」の実証事業として実施。「花の寺」として親しまれてきた長谷寺で、これまでにないような音声体験を提供する。プログラムの参加者には、iPhoneとオーディオサングラス「Bose Frames」を貸し出す。参加者が長谷寺の境内を歩くと、7か所に配置された音声コンテンツに遭遇。目や耳が完全に覆われていない状態で音が聞こえ、まるでゲームの主人公になったような体験ができるという。
プログラムの実施期間は来月22日から25日までで、受付時間は9時から16時までの1時間刻み(初日のみ13時からの受付)。各回の定員は6名で、先着順の当日受付を行う。なお、対象年齢は中学生以上となっている。
参加費は無料だが、長谷寺の拝観料が別途必要になる。また、新型コロナウイルスの感染拡大状況によっては、内容変更・中止の可能性もあるとのことだ。
PR TIMES
(文・早川あさひ)