そうしたデータをパソコンとやり取りするには、クラウドサービスを利用するか、ケーブルでつないで同期させる必要がある。そしてこれからは、そこにUSBフラッシュメモリの活用という選択肢が加わる。
このほど資金調達サイトKickstarterに登場した、Lightningコネクタ付きの「iStick」がそれだ。
■コネクタとUSBをスライドして切り替え
iStickは従来のUSBフラッシュメモリをやや太く短くしたような外観で、ボディ中央にあるボタンをスライドさせると、USB2.0コネクタとLightningコネクタを切り替えられるようになっている。
iOSデバイスに専用アプリをダウンロードすると、PCやiOSデバイスに入っている写真、動画、音楽、書類などがやり取りできるようになる。
■データ保管、受け渡しが手軽に
例えば、iPhoneで動画を撮影したいけど容量に空きが少ないというとき、手元にパソコンがなくてもiStickに一時保管して容量を確保するという使い方ができる。
また、iOSデバイスに入った大容量のデータをiStickに落として、友人や家族に渡すということも可能だ。あるいは、あらかじめPCから映画などをiStickに入れておいて、飛行機の中でiOSデバイスに挿して鑑賞するというのもありだろう。
今まであっても不思議でなかったようなツールだが、需要はかなりあるようで、このほどKickstarterに登場した途端、“注文”が殺到し、すでに目標額の4倍を上回る40万ドル余りを集めている。
■今なら小売価格の半額で入手も
製品そのものの利便性に加え、今なら正式発売後の小売価格よりかなり安く入手できるのも魅力だ。価格はデータ容量によって異なり、8 GB が79ドル(正式価格は129ドル)、16GBが99ドル(同169ドル)、32 GBが129ドル(同199ドル)などとなっている。
プラス10ドル出せば米国外にも発送してくれる。すでに“完売”のタイプも出始めているので、興味のある人は早めにサイトをチェックした方がいいだろう。
対象iOSデバイスは、iPhone5以降、iPad第4世代以降、iPad Touch第5世代以降。発送は8〜9月ごろになる見込みだ。
iStick/Kickstarter